南の島に雪が降りましたが、飛騨では例年より雪の量も回数も少なかったようです　（１月下旬）

「松過ぎて　再び雪の　大路かな　　浅野白山」

せっかく咲いた白木蓮も次の日は霜で無残な姿になりました　（４月上旬）

「白木蓮　一夜限りの　別れ霜　　傘山」

「椿落ちて　きのふの雨を　こぼしけり　　蕪村」

石楠花　シャクナゲ　が咲きました！！（４月下旬）
我が家の庭は海抜５００メートルくらいの所

「石楠花に　手を触れしめず　霧通う　　臼田亜浪」

カラス木蓮と椿の競演です！！　海抜７００ｍくらいの所、大木になりました
（５月上旬）

「木蓮の　風のなげきは　ただ高く　　中村草田男」

「落ざまに　水こぼしけり　花椿　　芭　蕉」

花藤　が咲きました！！　藤棚ならぬ藤垣です（５月上旬）

「蓑虫の　さがりはじめつ　藤の花　　去　来」

満天星　どうだん　が咲きました　（５月上旬）

「雲ひくし　満天星に雨よ　ほそく降れ　　水原秋桜子」

朴の花が咲きました、朴葉寿しのシーズン到来です　（５月中旬）

「朴の花　バス曲がるとき　故郷見ゆ　　上　川」

2016年　笹の花が咲きました　笹は六十年に一度花が咲き、実を落として枯れると云います
　　　　 野ネズミが大発生するのはおまけ！！　　　　（６月上旬）

「笹の花　六十年の　けじめかな　　　傘　山」

笹百合が咲きました、鶯の声が写らなかったのが残念！！　（６月中旬）

「ひだるさを　うなずきあいぬ　百合の花　　　支　考」

ウチョウラン　が咲きました　かってウチョウランブームがありましたが、今は一株だけ（７月上旬）

「岩陰や　人にしられず　羽蝶蘭　　　傘　山」

天空に咲くノウゼンカズラ　凌霄花　愛の象徴　トランペットフラワー
（７月中旬）

「家毎に　凌霄咲ける　温泉（いでゆ）かな　　子規」

隣の庭ならぬ　隣の沼田に咲く　「蓮の花」　です　（８月中旬）

「一つづつ　夕影抱く　蓮かな（はちす）　　虚　子」

妖艶な鶏頭の花　万葉集にも「韓藍（からあゐ）」の名でたくさん詠まれております
俳句の季語は秋　まだまだ猛暑が続きますが暦の上ではもう秋です（８月中旬）

「ルージュ濃き　娘の鶏頭を　活けており　　　知　天」

つわぶき　石蕗の花　季語は晩秋です　　（１０月上旬）

「静かなる　月日の庭や　石蕗(つわ)の花　　虚子」

早咲きの山茶花　唇紅白花　が咲きました　　（１０月上旬）

「山茶花は　白一色ぞ　銀閣寺　　小沢碧童」

山茶花が咲き始めました、暖冬で例年よりも少し早いようです　（１２月初旬）

「山茶花に　あるは霙の　降る日かな（みぞれ）　　碧梧桐」