幕府の「公儀高札」と区別して、大名や寺社などが掲げるのを「自分高札」と言います。山口県防府市から出たと言われるこの高札は、毛利藩内のどこかの寺の門前に掲げられていた「自分高札」のようです。「執行所」とは寺院の執事が居たところを言います。きっと広大な寺域を持つこの寺では竹や木を伐られたり、むやみに殺生をされたり、あげくには牛馬を放たれたりして、困り果てた執事が建てた高札なのでしょう。
享保13年(1728)は八代将軍徳川吉宗の倹約令が出された頃、毛利藩では五代吉元の時代でやはり倹約に力を入れていました。
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