版画で見る高札場
「東京日本橋風景」
孟齋芳虎


 日本橋を行き交う、二階馬車、町人馬車、夷人馬車、自転車、片羽自転車、そして人力車、 全部が鉄輪で、それに馬の蹄や嘶き、いやもう喧しいのなんのって・・・。馬に乗った御役人もこれじゃあ立ち往生ですねえ。おちおち高札も眺めておれませんぜ。それに高札ときたら、次から次へと建てるもんだから大事なのが後ろに隠れちゃって・・・。 高札場の脇では「人力車賃銭表」を掲げた人力車もなかなか人気があるようですなあ。
  明治3年(1870)錦朝楼孟齋芳虎は日本橋界隈に集まる情報を全部この絵に凝縮しました。


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 歌川芳虎は生没年不詳、歌川国芳の門人。俗称辰二郎、永島辰五郎、辰之助、辰三郎。錦朝楼、孟齋などと号しました。国芳の得意であった武者絵や、美人画、風景画、横浜絵など多くのジャンルを得意としました。明治元年の錦絵師番付では2位。明治21年頃没したと云われております。



 
           
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
           

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