版画で見る高札場
「日本橋の暮雪」広重


「東京自慢名勝八景 日本橋の暮雪 広重筆」です。さすが江戸幕府のお膝元、日本橋の橋のたもとに建てられた高札場です。七八段はあろうかという石垣、高い柵、そして寺の門を思わせるような化粧垂木、むくり屋根の造り、どれをとっても立派の一語に尽きます。明治新政府になってもそのまま引き継がれたものと思われます。東海道の起点お江戸日本橋を通る町人、旅人を睥睨して為政者の権威を示したものでしょう。
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 初代歌川廣重は寛政9年(1797)江戸の町火消しの安藤家に生まれ家督を継ぎ、後に浮世絵師となりました。数多くの名作を残して、安政5年(1858)に亡くなりました。
 二代廣重は門人で俗称は森田鎮平と言い、号を宣重と云いました。
 この絵の作者、三代廣重(1845〜1894)も門人で俗称は後藤寅吉、号は一笑斎と云いました。



 
           
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
           

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